繋がる命に希望をのせて

私は高校生の時に「保育園や幼稚園の先生になりたい」という希望を持ち、短大卒業後、その念願が叶って保育士の仕事に就くことが出来ました。

 

そして私が働き始めて10年目が過ぎた時に、父が定年を目の前にして病に倒れ、そこから闘病生活が始まり、入退院を繰り返す日々が続きました。私は仕事を終えると病室に足を運び、精神的なサポートしか出来ませんでしたが、私なりに精一杯父を支えてきました。父が77歳で亡くなった時、悲しみは大きかったですが、「ああしてあげれば良かった」という悔いは残りませんでした。

 

それから一年後、私の妊娠がわかりました。周りの人達からは、「お父さんの生まれ変わりのようだね」と言われて、私も本当にそう思いました。そして、父が「今度からは自分の子どもの子育てを頑張っていくんだぞ!」と私に命を授けてくれたのかな~とも思いました。

高齢での妊娠だったので、正直生まれるまで不安が付いて回りましたが、元気に生まれてきた我が子を見せてもらった時には涙、涙…でした。

その娘も今、8歳。

成長と共にイヤイヤ期、反抗期…と子育てはなかなか自分の思うようにはいかない…と痛感する日々ですが、祖父、祖母、主人、私にとって、いつも明るい娘は、元気の源です。

子育ても、「あの時、ああしてあげていれば良かった…」と、悔いを残さないように、子どもとしっかり関わりを持って、一日一日を大事に過ごしていこうと思います。

 

N.Y