私が園長です。

早いもので、白梅幼稚園の園長に就任してから、10年の歳月が流れようとしています。
私の人生の中でこの職に就くことは想定外の事でした。
きっかけは平成3年の台風19号、この台風は幼稚園だけではなくたくさんの地域に甚大な被害をもたらし、被災した地域も片づけに追われ、保育再開が待ち望まれました。
女所帯の幼稚園では、片づけもままならず水も出ない。
当時鹿児島で、別の仕事をしていましたが、その仕事を休んで幼稚園の手伝いに来たことがきっかけです。
それから、途中でグループ企業に移ったり、育児に専念した時期もありましたが通算23年間この園に在職しています。

幼稚園は生き物?

よく学校の怪談ってありますが、例えば誰もいない幼稚園に行くと何ともよそよそしくて、無機質で冷たい印象があります。
これがひとたび、園児が「おはよー」と園舎に入ってきたなら「ぶるる!」と園舎が目覚めてぶわーーっと温かみを帯びます。
ああ、幼稚園も子ども達を待っていたのだな!っと感じます。

川の流れの様に。

人生の中で一つとして無駄なことが無い様に、園生活においても何一つ無駄なことはありません、今の動きはさっきの続き、そして未来へのアプローチ。
クラス全体が箱舟や笹船に乗船していて、今日は僕が船長、明日は私
急流に流されるかもしれないし、浅瀬で川遊びを楽しむこともあるでしょうし
ゆっくりと釣竿を垂れる時もあるでしょう。
飛び石を飛ぶ毎日ではなく、川の流れに身を任せてゆったりと!
全部が関連ある暮らしになるよう日々の保育が構築されていきます。

私の存在

守るべきものは、「園児」「職員」ごめんなさい、保護者の皆さんは3番目です。
なので、もしかすると意見の対立もあるかもしれません。
園児を第一に考え、そして職員の立場や居場所を守る!それが私の役割です。
なのでお友達にはなれませんが、白梅幼稚園に興味を持って下さる方(保護者も将来の先生も近所の方も遠くのあなたも)全員の理解者であり応援者であり続けたいと思っています。
一見 とっつきにくそうですが是非気軽に話しかけてくださいね。