あるお天気の日。
滑り台が大好きなRちゃんは、いつものように走って向かい、その日は階段ではなく、反対側から四つん這いになり、「ヨイショ、ヨイショ」と、一生懸命登っていました。
始めのうちこそ誰もいなかったので、応援して見ていましたが、しばらくすると、一人、また一人と滑り台で遊ぶ子が増え、「Rちゃんどいて!」と言われてしまいました。それでも、どうしてもそこで遊びたいRちゃん。
ぶつかりそうな危ない場面も見られるようになったので、注意することが増えてしまいました。
そうなるとRちゃんも楽しくありません。黙って違う遊びへ…
それからも何日かそんな姿があったRちゃんですが、あえて注意はせず、少しの言葉がけをするだけで後は見守ることにしました。
その日も、またせっせと滑り台を登る姿がありました。Rちゃんが上を見上げると、さあ!今から滑ろう!としているお友だち。
お友だちの姿に気がついたRちゃんは、さっと隣のレーンに移動したのです。よく見ていると、お友達が居ない方に行ったり、降りて待っていたりするRちゃん。
Rちゃんなりに考え、主体的に行動していたのです。
ついつい、危ない!と注意したり、やめさせたりしがちですが、子どものやってみたい気持ちを大切にしながら、言葉がけはもちろん、環境を整えて「信じて待つ」
その中で自由に遊ぶ。その積み重ねは必ず子どもの力になる。そんな2歳の力に気づくことができた一コマでした。
今では、朝露で濡れている滑り台を一緒に雑巾で拭き、拭いた後はフェンスに干すお手伝いもしてくれるようになったRちゃん。天真爛漫で、アララ💦困ったちゃん… になることも多々ありますが、ここではみんなが見守っているから安心して遊んでね。
そんな思いでこれからも成長を見守っていける保育者でありたいです。
N.M