新しい年が始まった。昨年から大流行にあるコロナはなかなか収束せず、不安な日々が未だに続いている。一年前には、一年後の未来がまさかこのような状況にあるとは予想もしていなかった。マスクなしでは過ごせない日々。大事な親や友達に会えない日々。子ども達が学校へ通うことさえも不安な日々。学校で、職場で、買い物で、家庭で、もし感染したら…不安な思いがつきまとう。
当たり前のことが当たり前に出来ない事が、とてももどかしい毎日。でもそんな毎日を過ごしていても時はいつもと変わりなく過ぎていく。これから子ども達が生きていく未来にはどんなことが待ち受けているのだろうか…保育教諭として、そして母親として、ふとそんなことを考える。
数年前から変化している保育現場。日々進化し続ける社会の中で、未来を担っていく子ども達の保育環境が変わらず、これまで通りでいいはずはない。けれども私たち人間は変化に弱い。「変わる」ことへの不安も大きい。
そんな変化をしていく保育の実践を、白梅幼稚園でも少しずつ行っている。私自身、新しい保育とは?子どもの主体性を大事にすると、みんな自分勝手でわがままになるのでは?保育教諭が主導せずに、どうクラス運営をしていけばいいの?と、古い保育にとらわれて謎だらけのスタートだった。
「わからない」「どうすればいい?」
答えを見つけるために学ぶことから始めた。新しい指針や要領についての本を読みまくった。個人的にはラッキーなことに研修会に参加する機会をたくさん得ることができ、講師の先生の話や他園の先生方の話を聞いたり、他園の見学を行うことも出来た。また、園内研修の機会を作っていただき、園内の先生達みんなで学びを深めることも出来た。
白梅幼稚園を卒園した兄姉を持つ園児の保護者の方、もしくは自分自身が卒園児である保護者の方は、そのような白梅幼稚園の保育の変化に気付いていらっしゃると思う。以前の保育と、変わりつつある今の保育。どちらを善し、悪し、と思うかは人それぞれだと思う。けれどもこれだけは伝えておきたい。これからの子ども達を思うからこその変化であるということを…
私は今、変わっていこうと一生懸命努力や学びを続けている白梅幼稚園を、そして先生方をとても誇りに思っている。そしてここで毎日学びながら子ども達と関わりを持てることに日々感謝している。
コロナ禍で大変な毎日は、まだ収束しそうではないが、時はいつもと変わりなく過ぎていく。
「これからの未来 この子達がずっと強く生きていけるように…」
今 私に出来る事は何なのか…
思いを胸に子ども達と一緒に、日々を大切に過ごしている。
I.C