私の通った大学のこども学科では4年間の集大成としてミュージカルを1から作り上げるという授業があります。
それまでの私は1つのことに真剣に取り組んだことがなく、小学校からしていた習い事もただ通うだけのものでした。そんな私が初めてこのミュージカルでやってみたい、挑戦してみたいと思ったのが主役の「フクロウ」でした。
本番は2月。大学4年生の4月から1年間その日のためにオーディションを経て役を決め、台本、ステージで使う道具、音楽、ダンス、すべてを自分達で作り上げます。
歌やダンス、セリフの言い回しなど沢山考え、毎日試行錯誤しクラスメイトと何度もぶつかりました。
そして迎えた本番。公演が終わってから、やりきった達成感と感動で涙したことを覚えています。
ミュージカルの題材となった「魔法よりもすごいもの」という絵本には≪努力すれば困難にも立ち向かえる。誰かのために勇気を出すこともできる。≫という想いが込められていました。
私はこの本に込められた想いのように、やってみたいと思ったことに真剣に取り組み、努力したことで、達成感や感動を味わうことができたのではないかと思います。
そして今、保育者になって8ヶ月が経とうとしています。初めてのことばかりで、悩みながらも周りの先生方に助けられ、ここまでやってくることができました。
就職して間もない頃、コロナウイルスの影響で登園自粛になり、なかなか”普通に”という事ができませんでした。沢山の方が苦しい思いをされたことと思います。
しかしその中でもできる限りのことをしようと、子ども達、保護者の方々のことを考え、試行錯誤し、実践する。そんな先生方の姿を見て、誰か(子どもや保護者)のために尽くす素晴らしさを感じました。実際に、ぞう組のお泊まり保育や運動会で見た先生方の姿は私にとって本当にいい刺激となり、尊敬できる先生方と一緒に働けることがなによりも嬉しく感じています。
まだまだ未熟ではありますが、白梅幼稚園で沢山のことを学び、素敵な先生がいるこの場所で私は成長していきたいと思っています。
私の2020年は卒業、就職、コロナと沢山の出来事がありました。今私ができること、努力すべきことを精一杯頑張れば、今後やってくる困難にも立ち向かうことができる。そしてそれは結果的に誰かのためになることだと信じてこれから先も頑張っていきたいと思います。
N.F