『未来』を垣間見る

 まだまだ、夏の暑さも残る秋晴れの土曜日。朝から心を躍らせ、不知火小学校の運動会へと出かけた。
 冷静を装いながら、視線はキョロキョロ(笑)校庭に並んだたくさんの児童一人一人に目を向ける。

 『かわいいかわいいみんなはどこだ??』
 『あ!いたいた!緊張してる🤭』
 『あーー!キョロキョロしてる🤭』
 『あ!あれはもしかして○○ちゃん?』

 運動会のはじまりの挨拶、準備体操、応援団長、応援団… あちこちで、幼稚園時代を一緒に過ごした子ども達の姿があった。
 かけっこや玉入れ、
 ダンスやリレー、応援合戦。

 『みんな大きく成長したなぁ🥹』
 『頑張っているなぁ🥹』
 
 とても嬉しかった。
 とてもとても誇らしかった。

 日々の中で、未来の子ども達を想像する。そして、関わりの中でそこを意識し、保育を組み立てる。優しさや思いやり、意欲や態度、協同性や思考力… これから先、大きな社会で過ごしていく子ども達の根っことなる部分をたくさんの経験を通し、大切に育てたいと思い過ごしている。
 それは『文字』や『計算』などの学習ではない。本当に人としての『根っこ』となる大切な『心情』や『意欲』。どんなに文字が書けても、計算ができても、人としての『根っこ』がしっかりと根付いていないならば、子ども達の未来はどうなるのだろうか…。

 昨今では、『保育』に関する保護者の不安や心配の声も多いようだ。大きくニュースで取り沙汰されていることもある。

どうしてそのようになってしまったのか?? 

 同じ保育者として、そして親であり子どもを育てる立場として、保育現場や家庭環境どちらの面からも考えてみる。

子ども達との日々はなんとも楽しく面白い。
 『先生って、男でしょ!』(女です笑)
 『ねね!おばぁちゃ…
  あ!間違えた、先生!』
 (せめてママと言い間違えてよ笑)
 『先生は大きくなったら何になる?』
 (いやいやもう十分大きいです笑)

 けれども、もちろん楽しいばかりではない。日々の保育に悩み、試行錯誤。一人一人の子ども達の全てに向き合い、たくさんの思いや考えを巡らせ、それぞれに合った環境を設定し関わりを持つ。
 たくさんの研修に参加し、これまでの自分の保育を振り返り、時には自分を奮い立たせ、時には無くした自信を取り戻し、また日々の保育に立ち向かう。

 すべては 子ども達のために…
   子ども達の未来のために…

 『運動会見に来てたね!
     私が走ってるの見てた?』

 きょうだい児の送迎で園へやって来た卒園児の誇らしげな表情に、たくさんの感情が入り混じった✨

 さぁ!今日も大好きな子ども達が待つ
幼稚園へ向かう準備を始めるとするかぁー!

 

I.C