朝の時間
先延ばしにしていた種まきを始めると
一人、二人と集まってきた
「何してるの」
「やりたい」
「ちょうだい」
「なんの種」
思いの外、種の数が多く
種まき用の容器にと、準備していた卵パックが不足
「足りないな〜、どうしよう?」
子ども達に投げかける
「お部屋を探してみよう!」
(どうしよう、の問いかけに「まだお部屋にあるでしょう!」と通りかかった副園長が子どもより先に思わず答えてしまい、「子どもに聞いたんです!」と慌てて小声で伝える。うっかり答えてしまった副園長は苦笑…)
アスター、ほうせんか、ひまわり…芽が出るといいな
園の駐車場の杏や枇杷が熟れている
近所の方にもお手伝いいただき、収穫
杏から取り出した種を
「植えてくる!」と握りしめて園庭へかけていくYくん
「お家で植える!」
と袋に入れて(何故か水も入れて)持ち帰ったKくん
芽が出るかな!?
翌日
鍋に杏と砂糖を入れ
青空クッキング!
「何やってるの」
鍋の横には、虫かご(ダンゴムシ入り)と、砂場のフライパンも並ぶ
お昼には杏ジャムの出来上がり
給食の先生に託し、近日中のおやつで食べる予定
種まきは
まるで保育のよう
柔らかい土の中にそうっと蒔き
水をたっぷり
そしてじっくり待つ
芽を出し
咲き
実るのはずっと先のこと